皆さんこんにちは。インストラクターの藤井です。
さて本日は「エリアの一時的優先使用権」について。
あまり聞きなれない言葉ですね。
実はゴルフのラウンドは、この権利のやり取りをプレーヤー間で繰り返すことだといえるのです。
ゴルフ規則第1章の『他のプレーヤーの邪魔にならないように』では
「プレーヤーは常にコース上の他のプレーヤーたちにも心くばりを示すべきで、むやみに動いたり、話し合ったり不必要に音を立てたりして他のプレーヤーのプレーの邪魔になるようなことをしてはならない。」
「他のプレーヤーがプレーを始めようとしているときに、プレーヤーはそのプレーヤーの球の近くや真後ろ、あるいはホールの真後ろに立ったりしてはならない。」とあります。
ここで戒められている行為は、プレーヤーのエリアの一時的優先使用権というプレー上の権利をおかすのです。
一時的優先使用権が及ぶエリア
- ティインググラウンドと、アドレスをするプレーヤーの後方線上。
- ホールの途中でのすべてのショットの周辺と前方、後方。
- グリーンでのパッティングラインの前方、後方延長線上。
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ゴルフを始めると、たいてい「他の人がアドレスに入ったら、話し声や物音をたてないように!」「真後ろに立つと邪魔だよ!」などと、先輩たちやティーチングプロから教わりますよね?
実はこの「一時的優先使用権」をおかさないためなんですね。
このように考えると、ラウンド中にグリーン上で相手のライン上に立ったり、アドレスに入っているのに物音を立てたりする行為が、とても恥ずかしく思えませんか?