◼ミスターK … レッスンプロ。ルールテストで100点合格の実績を持つ。
◼打杉さん … 最近入会した、ゴルフ歴3年のアマチュアゴルファー。技術もマナー・エチケットもまだまだこれから。
「打杉さん、前回の続きです。前日の雨の影響などで、”球が地面に食い込んでしまった時”です。」
「”あるがままの状態”で打たないといけないのでしょうか~?」
「安心して下さい、この場合は救済がありますよ。」
【スルーザグリーン※の、芝草を短く刈ってある区域に食い込んだときは、その球は罰なしに拾い上げて拭き、ホールに近づかず、しかも球のあった個所にできるだけ近いところにドロップすることができる。】(規則25-2)
ドロップの際、球はスルーザグリーンのコース上に直接落ちなければならない。グリーン上などに直接落ちた場合は、再ドロップ。
「この場合は、拾い上げも、球を拭くことも出来るんですね!でも、この”芝を短く刈ってある区域”と”食い込み”の判断が難しいかなァ」
「そうですね、”芝を短く刈ってある区域”とは、フェアウェイの芝の長さか、それより短く刈ってあるコース上の区域のことです。フェアウェイやベアグランドですね。
”球が地面に食い込んでいる”とは、
- 球の落下の衝撃が地面にピッチマークを作った
- 球は自ら作ったピッチマークに入っている
- 球の一部が地表面の下にある
この、3つの要件を満たしていることが必要です。」
「なるほど、落下の衝撃で地面に食い込んだ状態ですね。」
「ミスターK、ありがとう!もやもや解消!」
「朝飯前よ~!」
※スルーザグリーンとは…コース上にあるティーグラウンドからグリーンの間までの範囲の名称。ハザードであるバンカーや、ウォーターハザード等を除いたエリアの総称。